
真鍮などにめっきをしたアクセサリーの変色、その主な原因、めっきアクセサリーとの上手な付き合い方について考えてみました!
この記事の公開後、数年が経ち、めっきを削るということは金属アレルギーを誘発してしまうかもしれないことがわかったので書き直しました!
めっきアクセサリーの主な変色原因は?
- ・めっきがはがれて変色しているように見える
- ・めっきそのものが変色している
- ・めっき内部が変色している
- ・めっき内部の金属が染み出てきて変色を起こしている
- ・汚れが蓄積している
などが主なめっきの変色・劣化原因です。
きれいになる可能性があるのは表面に汚れなどが蓄積していた場合です。中性洗剤で優しく洗い、ごしごしこすらないように水分をしっかりふき取りましょう。
それでも変化がなかった場合は、残念ながらあきらめるか、めっきをかけ直すしかありません。
めっきには必ずピンホールという穴があって、めっきが薄いほど、空気や水分、汗などがめっき内部にまで影響します。また、反対にめっき内部の金属成分が外ににじみ出ます。
なので、真鍮製のめっきアクセサリーはめっきに守られているとはいえ、腐食する可能性がありますし、にじみ出てきた金属成分によってアレルギーの原因ともなるのです。
めっきの耐久性は、めっきの技術や厚み、使用する金属の質など様々な要因によって変わってきます。
購入するときにめっきの良し悪しを見た目で判断するのは難しいと思うので、なるべく長く愛用するためには、より信頼できるところで購入するのがおすすめです。
めっきを研磨剤入りクロスで磨くとどうなるのか
さて、こちらは保管していただけで変色してしまった、金めっきのイヤリングです。
ピンクゴールドっぽい色に変色していますが、このまま処分してしまうのであれば…と、シルバークロスで磨いてみました。

これが磨く前です。↑

クロスでこすって、

磨いた後です。↑
元々濃いめの金色だったのがシャンパンゴールドみたいな淡い金色になりました。
とりあえずきれいになったし、もう1回くらい使用できるかな~と喜んでいたのですが、要注意でした!
これは研磨剤入りのクロスが金めっき層を薄く削り落し、下地のニッケルと思われる層が透けて見えているのです。
もしこの下地がニッケルであれば、金属アレルギーの主な原因とされているニッケルがもろに肌に当たることになります。
なので、いかなる場合でもめっきのアクセサリーは研磨剤で磨いてはいけませんね。
めっきアクセサリーとの上手な付き合い方
- ・コーティングをする
- ・短時間の使用に制限する
- ・汗ばむ季節には使用しない
- ・使用後は研磨剤の入っていないクロスでふき取り、または中性洗剤で優しく洗って完全に乾かす
- ・なるべく空気に触れないように保管する
購入したらすぐにコーティングをするのも長持ちさせる1つの手です。
業者にやってもらうガラスコーティングや自分でこまめに行うジュエリーコーティングなど、多少なりとも質感の変化はあると思いますが、摩耗を防ぎ、汚れや水分を寄せ付けなければ長持ちする可能性があります。
シルバー 変色 防止 コーティング剤 【サフィックス・ジュエリープロテクト】使用する人の使用頻度や使い方、体質によってもめっきの耐久性は変わります。
雑に扱ったり、つけている時間が長ければ、それだけめっきが摩耗しますし、汗や水分がついたままだと早く劣化が進みます。
また、なるべく劣化を促進させないためにも、保管の際はなるべく空気に触れないようにすることが重要です。
これらの点は金属アレルギーになるのを防ぐためにもなります。
元をたどれば、めっき製のアクセサリーはお手軽なアクセサリーでも、若い人向けだけのアクセサリーでもありません。
金属が体へ及ぼすリスクを理解したうえで、「めっき製ならではのデザインを楽しむこと」がめっきアクセサリーとの上手な付き合い方だと思いました!