アクセサリー作りや修理に、接着剤の選び方!


「手持ちのアクセサリーのパーツが取れてしまった」「パーツを接着するだけでできるイヤリングやピアス、指輪を作りたい」など、どの接着剤を選べばいいかわからないときの参考にしてください!
参考までにトップ画像のイヤリング(大・小)の材料はこちらです↓


写真のイヤリングは接着剤でコットンパールを付けるだけで出来ちゃいます!
とっても簡単なのですが、接着剤が合わないと手こずってしまうのです。


接着剤の特徴で選ぶ

硬化前の液剤の状態
硬化前(塗るとき)の状態がサラッとした水っぽい感じだと、液だれしたり、フェルトなど浸透する素材には液が浸み込んでしまいますが、プラモデルの様に小さな面積に薄く塗るときには向いています。何かが欠けてしまったときのような、ピタッとくっつけられる面に向いています。
逆に硬化前がネトッとした粘度の高いものだと、液だれせず、多少デコボコした面でも隙間を埋めて接着できます。浸透する素材にも使えるので、使用範囲が広がります。


硬化後の液剤の状態
硬化後がカチカチに固まるのとゴムのような弾力性があるのとでは、衝撃に対する強度が変わってきます。
弾力があればショックが吸収されるので、弾力性のあるほうが衝撃に強いといえます。


固まるまでのスピード
固まるスピードがゆっくりであれば、広い面に塗れたり、作業も余裕をもって出来ます。
貼り付けたいものや自分のやり易さに合わせて考慮してみると良いと思います。


塗りやすさ
付属してくる「ヘラ」の使いやすさや、先端ノズルの細さなど、アクセサリー作りの場合細かい所に塗りやすいものを選ぶと良いです。
また、作っている最中の接着剤の匂いも重要なので無臭タイプがおすすめです。



手持ちのアクセサリーのパーツが取れてしまったときにちょこっと便利な接着剤


ブラシタイプ瞬間接着剤(多目的・多用途タイプ)



持っていたアクセサリーの石座から石が取れてしまうことって良くありますよね。古いアクセサリーだと、接着剤が劣化して取れやすくなっていることもあります。

接着剤は一度使用すると、残りがだんだん固まってきてしまうので、時間が経って次に使うときには使えないことが多いです。なので、小さいサイズが豊富にある100均の接着剤はどうでしょうか。

写真の100均(ダイソー)の接着剤はハケで塗れるタイプなのでとても良かったです!
接着剤に慣れていないと塗るときに付けすぎてはみ出してしまうこともありますが、これはハケで塗れるので心配ありません。

使うときの注意点は、

・接着する面が少な過ぎると強度が落ちること
・面と面がしっかり密着すること
塗るのはごく少量にすること

です。
少しでも塗りすぎると、化学反応を起こしてまわりが白くなってしまうことがありました!



少し凸凹した面を接着するには、硬化後に弾力性のあるものがおすすめです。

迷ったときはとりあえずこれ!何にでも使えて便利な接着剤



コニシ ウルトラ多用途SU クリヤー 10ml

弾力性があるので少し凸凹している面の隙間まで密着してくれて、とにかく万能です。そして、無臭で付属のヘラが使いやすい。
また、粘度が高いのでフェルトなど浸透しやすい素材にも浸透せず、しっかりくっつきます!

粘度が高いためについつい付けすぎてしまうことがありますが、付けすぎると取れやすくなってしまうことがあるので注意。
また、空気に触れるとすぐに表面が硬くなってきてしまうので、適量出したらすぐにヘラで薄く伸ばすことが重要です。

追記↓

接着剤を長持ちさせるコツ

  • チューブの蓋を開けたらすぐに閉める。
  • 蓋を閉めるときに中の空気を抜いて閉める。
  • 蓋や口についた接着剤は取り除く。
  • 若干硬くなってきたチューブ口付近の接着剤は出してしまう。

あとはチャック付きの袋に入れて保存しています。
初めて買った接着剤一本目は中身が全部固まってしまいましたが、細心の注意を払えばいつまでも新品同様に使えます。


接着剤がはみ出ると、はじめのうちは透明で分かりにくいのですが、時間がたつと黄色く変色して目立ってしまうことがありますのでご注意を!



大容量だとなかなか使い切れないので、少量の10mlタイプを買っています。上記の保存方法を守っていれば、長期間状態を保ってくれています。



すっごく小さな接着面やガッチリ固定したい場合に使えるUVレジン液


ダイソーのUVレジン液


写真のレジンはちょっと古いタイプです。今は硬さ別に売っていたと思うので、硬いタイプがいいです。

ピアスの金属など、細い金具が折れてしまった時の応急処置にも使えます!

UVレジン液は紫外線に当てると硬化するので、日光や専用のUVライトに当てて固めます。
使うときはまず、接着したいもの同士を他の接着剤などで仮止めしておきます。そして、つなぎ目部分を埋めるように爪楊枝などで薄くレジンを塗ってください。その後、5分程度強い日光やUVライトに当てて硬化させます。

少々手間はかかりますが、ガッチリ固まるので接着面に不安があるときや、折れてしまった金具の応急処置に便利です!しかも無色透明なので目立ちません。

写真はイヤリング金具とコットンパールの間に少し隙間が開いてしまって不安だったので、つなぎ目部分にレジンを塗りました。これで強度ばっちりです!



接着剤っていろんな種類があって、調べていくと結構面白いです。今持っている接着剤でも、使える素材、粘度、固まったときの弾力性などを見てみるとアクセサリーに適しているかどうかがわかると思います!

接着剤を使うときのコツも詳しく書いてみました。こちらも参考にどうぞ↓
「接着する」アクセサリー作りの基本テクニック② (パールの貼り付け方)

Yukiko Inagi (numako)

アクセサリーを作ること、考えたものが形になることが好き

簡単DIY!「ハンドメイドアクセサリーの作り方」numakoのブログ 2014~
SLOW JEWELRY MOVEMENT! 2021~

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